日本語
Download

イーサの今後12ヶ月の見通しはポジティブ=フィデリティ

 イーサの今後12ヶ月の見通しはポジティブ=フィデリティ WikiBit 2023-07-18 23:16

フィデリティ・デジタル・アセッツは7月18日に「2023年第2四半期シグナル・レポート」を発表した。レポートの中で、今後12ヶ月間のイーサの見通しはポジティブであると主張した。

  Marcel Pechman

  2023年07月19日 08:16

  イーサの今後12ヶ月の見通しはポジティブ=フィデリティ

  フィデリティ・デジタル・アセッツは7月18日に「2023年第2四半期シグナル・レポート」を発表した。レポートの中で、今後12ヶ月間のイーサの見通しはポジティブであると主張した。

  フィデリティ・デジタル・アセッツのような機関投資家は、ETHの価格に対して強気の長期的なビジョンを持っているが、彼らの分析が的を得ているかどうかを確認するために、ネットワークや市場データと比較してみよう。

  フィデリティがイーサに強気の見通しを示す根拠は、テクニカル指標だけではない。コインの発行に対するネットワークの高いバーンレート、「新しいアドレスの勢い」、ネットワークバリデータ数の増加が要因だ。

  フィデリティのレポートによると、2022年9月のマージ以降の純発行量は、70万イーサ以上の純供給量の減少をもたらした。さらに、初めて取引されたイーサリアムアドレス数の増加を示すグラスノードのデータが、健全なネットワーク・アダプションを証明していると主張している。

  同レポートはまた、第2四半期にアクティブなイーサリアムバリデータ数が15%増加したことも指摘している。

  EIP-1153にまつわる期待もイーサリアムネットワークに勢いをもたらしている。「transient storage opcode」 はスマートコントラクトの効率を向上させ、コストを削減し、イーサリアム仮想マシンの設計を増幅させるからだ。DefiLlamaのデータによると、この変化は分散型取引所(DEX)にとって特に意味があり、イーサリアムのドミナンスは半年前の60%から46%に低下した。

  「デンクン」のアップグレードで取引コスト削減が期待される

  イーサリアムネットワークにとってもう1つの潜在的な強気要因は、主要なDEXであるユニスワップで予想されるアップグレードだ。7月17日に開催されたイーサリアムコミュニティカンファレンスでのプレゼンテーションによると、今後リリースされるUniswap v4では、プログラム可能なプラグイン(フック)、ネイティブETHのサポート、最終残高を決済する前に内部トランザクションを実行するシングルトンコントラクトを使用して、ユーザーが無制限の種類のプールを構築できるようになる。

  スリングショットとDeFiパルスの共同設立者であるスコット・ルイス氏によると、この発表は、イーサリアムの次期大型アップグレードの 「デンクン(Dencun)」にEIP-1153が含まれることが決まったのちに明らかになったようだ。

  承認されれば、この実装はイーサリアムネットワークが高いガス料金によって失われた市場シェアを取り戻す上で重要となる。ガス料金の7日間平均取引コストが2月以降、4ドル以上に上がっているためだ。結果的に、イーサリアムのトータル・バリュー・ロックドは、DefiLlamaによると、2020年4月以来の最低レベルである1355万ETHに落ち込んでいる。

  さらに、DappRadarのユニークアクティブウォレットの30日間のデータが示すように、分散型アプリケーションの活動は減少している。ユニスワップはマイナス28%、1インチ・ネットワークはマイナス14%、メタマスク。スワップはマイナス8%、オープンシーはマイナス5%。比較として、同じ期間にBNBスマートチェーンのパンケーキスワップは10%増加し、ポリゴンのユニスワップユーザーは8%増加した。

  デリバティブ指標はフラット

  イーサの四半期先物は、プロのトレーダーの間で不安のシグナルを発している。これらの限月契約は通常、決済の遅れを補うため、スポット市場と比べて5%から10%のプレミアムで取引されている。

  Laevitasのデータによると、イーサ3ヵ月先物のプレミアムは現在4%で、中立の基準値を下回り、7月14日に見られた5.5%の水準よりも低い。この指標は、トレーダーがETHの強気ポジションにレバレッジを使いたがらないことを示す明らかな証拠だ。

  さらに懸念されるのは、イーサが年初来で59%も上昇したことで、投資家が過度に楽観的になっている可能性があることだ。CryptoVantageが最近、過去5年間に仮想通貨に投資した北米の1,000人を対象に行った調査では、46%がイーサをビットコイン(BTC)を超える最有力候補に挙げた。

  これはやや驚くべき視点だが、この調査ではどのコインも最終的にビットコインを反転させるかどうかを尋ねていないため、回答者は必ずしもこの結果に強いオッズを置いていないことから、誤解を招く可能性がある。

  フィデリティの分析では、同社がイーサの12ヵ月間の価格パフォーマンスに強気である正当な理由が示されているが、短期的には、再発する高いガス料金やレバレッジバイヤーからの関心の欠如は、イーサ価格がチャネルサポートを下回る可能性が高まっていることを示唆している。

免責事項:

このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。

  • トークン交換
  • 交換レート
  • 外貨両替計算
/
現在のレート
両替できる金額

0.00