AIを活用したNFTジェネレーター　仮想通貨取引所バイナンスがサービス開始

　　Ezra Reguerra

　　2023年07月27日 14:30

　　AIを活用したNFTジェネレーター 仮想通貨取引所バイナンスがサービス開始

　　仮想通貨取引所バイナンスの非代替性トークン（NFT）部門は、AI技術を用いてユーザーがカスタムアートワークを生成できるAI NFTジェネレーターの開始を発表した。

　　バイナンスNFTは7月26日、そのAI NFTジェネレーター「ビクセル」が恒久的に利用可能となったと述べた。取引プラットフォームによれば、このツールを使用することで、ユーザーは独自のデジタルアートを生成し、NFTの世界に参加できる。ただし、このツールを使用したいユーザーは、プラットフォームの顧客認識（KYC）検証プロセスを完了する必要がある。バイナンスは「この重要な措置は、すべてのユーザーに対して信頼性の高い安全なプラットフォームを維持するために設けられており、ベストプラクティスと規制要件と一致している」と説明した。

　　また、ツールを使用してNFTを鋳造したい人は、0.008BNBのミント手数料を支払う必要があり、これは記事執筆時点で約1.9ドルになる。バイナンスによれば、この手数料により、BNBスマートチェーン内でのNFT作成プロセスが適切に実行されることが保証される。

　　バイナンスによれば、AIを使用してアートワークを生成する際、毎日無料でアートを生成する10回のチャンスを提供するという。

　　今年初めにはアートワークジェネレーターのテスト版も立ち上げられていた。3月1日、バイナンスはAI NFTジェネレーターのベータ版をリリースした。このAIツールのベータ版は、開始後すぐに設定された1万NFTのミント制限を達成した（わずか2.5時間）。しかし、ベータ版の立ち上げから数日後、取引所はBNBチェーンハッカソンの勝者からAI NFTジェネレーターのアイデアを盗んだとの指摘を受けた。3月2日、コミュニティメンバーの「ggoma」氏は、バイナンスが彼らのプロジェクト「チャットカッソ」をコピーしたと主張した。このプロジェクトは、2022年12月に韓国ソウルで開催されたBNBチェーンハッカソンで1位を獲得した。この問題について問われたバイナンスの広報担当者は、指摘を否定し、はAI NFTジェネレーターはハッカソンの2週間前に独立して開発されたと反論した。