EOS財団　10億ドル投資の約束を守らなかったとしてブロックワンを提訴

　　Helen Partz

　　2023年07月27日 14:39

　　EOS財団 10億ドル投資の約束を守らなかったとしてブロックワンを提訴

　　EOSネットワーク財団（ENF）が、10億ドルの投資約束を履行しなかったとして大手投資家ブロックワン（Block.one：B1）に対する法的措置を開始した。

　　7月25日、ENFの創設者兼CEOのイヴ・ラ・ローズ氏はツイッターで、「B1が10億ドルの約束を守らなかった」ため、ENFがB1に対する訴訟を準備中だと発表した。

　　ラ・ローズ氏は、主要訴訟者であるクリプト・アセット・オポチュニティとの提案された2750万ドルの和解案が裁判所で拒否された後、B1が2200万ドルの集団訴訟の解決に取り組んでいると指摘した。「ENFの訴訟に参加するためには、オプトアウトする必要があるかもしれない」と彼は述べた。

　　ラ・ローズ氏によれば、米国の集団訴訟は2017年に開始された後も解決の過程にある。また、訴訟からオプトアウトしたい訴訟者は弁護士のジェームズ・クトゥラス氏に連絡することができるとも述べた。米国の集団訴訟からの請求またはオプトアウトの現行の締切は2023年8月23日であるとラ・ローズ氏は追加し、「米国の集団訴訟からオプトアウトした場合、ブロックワンに対して他の請求を行うことができるとは限らない。また、そのような請求が成功するとは限らない」と強調した。

　　ラ・ローズ氏は、EOSトークンの作成者であり販売者だったブロックワンがEOSネットワークとコミュニティへの投資に対する約束を守らなかったため、EOSコミュニティは大きな問題に直面していると書いている。彼は、ENFが積極的に利害関係者と協力し、ブロックワンが約束を守るようにすることを確認しているとも述べた。

　　ENFのCEOによる最新の発表は、彼が初めて2023年5月にブロックワンに対する集団訴訟を呼びかけてから約2ヶ月後のことだ。ラ・ローズ氏は具体的に、ブロックワンがEOSのイニシャル・コイン・オファリング（ICO）プロセスから10億ドルをEOSIO開発者に投資するという約束を破ったと非難した。

　　「当時、B1がこれらの約束を行っていたこと、これらの投資がEOSネットワークに行われることは広く理解されていた。しかし、B1はEOSネットワークの開発努力をほとんど支援していない」とラ・ローズ氏は書いている。「B1のICO時及びその後の約束は果たされていない」と彼は付け加えた。

　　ブロックワンは、2018年のICOで12ヶ月間に41億ドルを調達した。このICOは、当時最大のクラウドファンディングラウンドの1つとなった。