SECがビットコイン以外の上場廃止を要請！米景気後退の兆しも【仮想通貨相場】

　　Cointelegraph Japan

　　2023年08月01日 12:03

　　SECがビットコイン以外の上場廃止を要請！米景気後退の兆しも【仮想通貨相場】

　　著者 松田康生（まつだやすお）楽天ウォレットシニアアナリスト

　　東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

　　ポイント

　　・29,500ドルトライするも抜けきれず、29,000ドル台前半でのもみ合い

　　・SECがコインベースにBTC以外の暗号資産上場廃止を要請していたことが判明

　　・デサンティス候補はバイデン政権が暗号資産に対し「戦争」を仕掛けていると非難

　　・本日のISM、週末の雇用統計で市場の楽観シナリオを狂わせる数字が出るかに注

　　昨日のBTC相場

　　昨日のBTC相場は引き続き上値は重いが、底堅い展開。

　　何度か29,500ドルをトライし跳ね返されるも、29,000ドル（約410万円）手前では底堅さを見せた。またドル円の上昇で円建て価格はやや値を上げている。

　　先月24日に1か月近く続いたレンジの下限29,500ドルを割り込むと、サポートがレジスタンスとなり上値を押さえ、一方で29,000ドルではサポートされ、29,000ドル前半でのもみ合い推移が続いている。

　　昨日も未明に29,500ドルをトライするも、Defi Curveからの不正流出を受け、失速。しかし29,000ドル手前でサポートされると、再び29,500ドルをトライした。

　　なんとかワンタッチに成功したが、上げ渋っていると、FT紙が、SECはコインベースに対しBTC以外のすべての暗号資産の取扱い停止を要請、それに応じれば米国における暗号資産業界を実質的に消滅させることになると同社は訴訟を選んだとのCEOのインタビューを報じ、若干相場の重石となった。

　　海外時間に入ると29,500ドルを再トライするも失敗、その後、コインベースでのログイン障害なども報告され失速したが29,000ドル近辺では下げ渋っている。

　　先週金曜日のYCC柔軟化を受け、為替市場では当面、次の政策変更はないといった見方がBuy the Fact気味に出回り、また植田総裁が金融政策正常化ではないとしたこともあり円安が進行、円建てでは420万円近辺まで値を伸ばした。