野村ホールディングスの仮想通貨部門であるレーザーデジタル・ミドルイーストFZEは、ドバイの仮想資産規制庁(VARA)から運営ライセンスを取得した。同社は8月1日に発表した。
Hermi De Ramos
2023年08月02日 14:25
野村ホールディングスの仮想通貨子会社レーザーデジタル ドバイでライセンス取得
野村ホールディングスの仮想通貨部門であるレーザーデジタル・ミドルイーストFZEは、ドバイの仮想資産規制庁(VARA)から運営ライセンスを取得した。同社は8月1日に発表した。新たな仮想資産サービスプロバイダ(VASP)ライセンスにより、ブローカーディーラーや仮想資産の管理・投資サービスをドバイで提供できるようになる。
発表によれば、レイザーデジタルは今後数ヶ月間以内にトレーディングや資産管理事業を開始し、機関投資家向け店頭取引サービスやデジタル資産投資商品、ソリューションを提供する予定だという。
「VARAの徹底的で協議的なプロセスは、機関投資家がこの資産クラスに参加するために必要な保証を提供する」と、レーザーデジタルのCEOであるジェズ・モヒディン氏は語った。「ライセンスが取得できた今、今後数年間にわたるレーザーの成長を楽しみにしている」とも付け加えた。
野村ホールディングスが2022年9月に設立したレーザーデジタルは、野村のホールセール部門の元責任者であるスティーブン・アシュリー氏と、同社の元デジタル責任者であり、ヨーロッパ・中東・アフリカのグローバルマーケットの共同責任者でもあったモヒディン氏が立ち上げた。本社はスイスにあり、ドバイとロンドンにもオフィスを構えている。
ドバイは2022年3月に自身の仮想資産規則と規制当局を設立し、その仮想通貨エコシステムは世界的な注目を集めている。2月には、ドバイの仮想資産規制庁が「フルマーケットプロダクト規制」を発行している。
レーザーデジタルのライセンス取得のニュースは、バイナンスがアラブ首長国連邦(UAE)での足場を固めるための新たなマイルストーンに続くものだ。7月31日にバイナンスのドバイ子会社であるバイナンスFZEが、VARAから仮想通貨取引所と仮想資産ブローカーディーラーサービスを現地で運営するための実用最小限製品(MVP)ライセンスを取得した。
バイナンスの他に、デジタル資産カストディアンのコマイヌMEAとヘックス・トラストMENA FZEが、MVPライセンスを持つ企業である。同じ条件のライセンスを取得した仮想通貨取引所ビットオアシスは、VARAからの要求条件を満たしていないとして、ライセンスが停止されている。
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