仮想通貨レンディング企業ブロックファイ　破産手続きが前進

　　Amaka Nwaokocha

　　2023年08月04日 13:05

　　仮想通貨レンディング企業ブロックファイ 破産手続きが前進

　　破産した米国の仮想通貨レンディング企業ブロックファイ（BlockFi）の再建は徐々に進んでおり、ニュージャージー州の連邦破産裁判所が開示文書を条件付きで承認したと発表した。

　　ブロックファイと無担保債権者公式委員会は2023年8月2日に共同で発表を行い、すべての適格者に対し、2023年9月11日の投票締切までに計画受け入れに投票するよう呼びかけた。計画の承認が成功すれば、これにより破産法第11章に基づく訴訟が解決し、顧客資金の返還が進むことになる。

　　破産計画が承認されれば、ブロックファイはアラメダ、FTX、スリーアローズキャピタル、エマージェント、マレックス、コアサイエンティフィックなどからの資金回収に注力することになる。主な目的は、顧客のための回収を最適化するとともに、顧客資産を大幅に希釈する可能性のある第三者からの請求に対抗することだ。

　　発表によれば、この計画では、顧客が第三者による自主的な免除を拒否しない場合、ブロックファイが彼らに対して持つ可能性のある全ての請求や訴訟からの免除の機会が提供される。この免除は、2022年11月2日以降にブロックファイ利息口座（BIA）またはブロックファイプライベートクライアント口座から25万ドル以上を引き出した顧客を除く、ほとんどの顧客に適用される。

　　さらに、計画によれば、請求額が3000ドル以下の顧客、または請求額を3000ドルに減らすことを選んだ顧客は、便宜的請求クラスの一部となり、ブロックファイエステートから一回限りの現金配当を受け取る。このクラスの債権者は、請求額の50％に相当する一回限りの現金配当を受け取ることになる。

　　先月、米証券取引委員会（SEC）は、債権者が完全に返済されるまで、ブロックファイからの3000万ドルの罰金徴収を遅らせることに同意した。この金額は、2022年2月に規制当局との間で合意に達した5000万ドルの和解金の残高となる