ニューヨークタイムズは、FTX元CEOであるサム・バンクマン-フリード氏(通称SBF)に対する刑事訴訟に関連し、裁判所は憲法修正第1条に基づき、関係者がメディアに情報を提供することを許可するべきだと主張している。
Turner Wright
2023年08月04日 16:55
ニューヨークタイムズ FTX元CEOに対する裁判所の箝口令に反論
ニューヨークタイムズは、FTX元CEOであるサム・バンクマン-フリード氏(通称SBF)に対する刑事訴訟に関連し、裁判所は憲法修正第1条に基づき、関係者がメディアに情報を提供することを許可するべきだと主張している。
ニューヨーク州南部地区連邦裁判所に充てた8月2日の書簡で、ニューヨークタイムズの副社長兼副法律顧問であるデビッド・マクロウ氏は、バンクマン-フリード氏に課された箝口令と、彼の刑事裁判に関与する人々とジャーナリストとの接触ついて懸念を表明した。
ニューヨークタイムズは7月20日、アラメダリサーチ元CEOでバンクマン-フリード氏の元恋人でもあったキャロライン・エリソン氏のプライベートな日記の詳細を公開し、バンクマン-フリード氏との公私にわたる関係を明らかにした。マクロウ氏は、バンクマン-フリード氏が弁護士ではないため、刑事訴訟に関連する箝口令を課す基準は弁護士よりも厳格であるはずだと主張した。
マクロウ氏は、「エリソン氏と彼女の仮想通貨会社での活動について、市民が正当な関心を持つことを見落としている」と語った。
「彼女は何十億ドルもの投資家から詐取した金融スキームの中心的な参加者であると自白している。このスキームは、市民のお金が消え去るまで政府の規制機関や法執行機関には検出されなかった」と付け加えた。「市民が彼女が誰で、何をしたのかをもっと知りたいと思うのは驚くべきことではなく、ニュース機関が市民に彼女についてタイムリーかつ適切な、公正に報道された情報を提供しようとするのも当然である」と語った。
バンクマン-フリード氏の弁護士は、ニューヨークタイムズのインタビューに関連する文書(エリソン氏の日記を含むと思われる)を7月27日に裁判所に提出した。検察官が彼の2億5000万ドルの保釈を取り消すよう求めている。検察は、インタビューがエリソン氏を脅迫し、彼女の証言に影響を与えることを意図していたと主張している。
彼の逮捕と起訴以来、バンクマン-フリード氏は何度もニューヨークの裁判所に戻り、保釈条件に関連する問題について対処してきた。彼はすでに、メッセージングアプリ、VPNなどの使用を禁じられている。
司法省は7月27日、バハマとの引き渡し合意の条件により、SBFに対する選挙運動資金違反の訴えを取り下げる予定であると発表した(バンクマン-フリード氏は元々バハマで逮捕され、その後米国の拘束下に移された)。SBFは依然として12の刑事罪で起訴されており、これら裁判は2023年10月と2024年3月に予定されている。
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