Aave Chan、カーブ創設者からのCRV購入を提案

　　Prashant Jha

　　2023年08月04日 14:59

　　Aave Chan、カーブ創設者からのCRV購入を提案

　　多くの分散型金融（DeFi）プロトコルでカーブへのエクスポージャーを巡る不確実性が増している中、Aave創設者マーク・ゼラー氏は、Aaveトレジャリーがカーブの創設者マイケル・エゴロフ氏から200万ドル相当のCRVトークンをUSDTで購入することを提案した。

　　この提案によれば、200万ドル相当のカーブDAOトークン（CRV）の取得は、「DeFiがDeFiを支援するという強力なシグナルを送り、Aave DAOがカーブ戦争で戦略的に位置づけることを可能にする」のに加え、Aaveの分散型担保ステーブルコインGHOの流動性をサポートするとされる。

　　現在の価格では、200万ドル相当のUSDTは500万CRVトークンを獲得でき、ゼラー氏はこれら新たに購入したカーブトークンを4年間veCRVとしてロックすることを提案した。これらのトークンはその後、カーブのプラットフォームでの投票権として使用され、ユーザーはそれを使用してGHOを含むトークンペアの流動性を提供することができる。

　　「トレジャリーのバランスと2023-2024年度の予算に対するサービスプロバイダーのコストの低下が予測されるため、DAOトレジャリーの保有資産に対する保守的な立場を維持しながら、この戦略的な取得を可能にする」と提案は指摘している。

　　この提案はAaveコミュニティから賛否両論の反応を引き出し、一部の人々はDeFiプロトコルはCRVの清算リスクを減らす方法を探すべきだと主張する。「これは冗談で、AaveのステークホルダーとAaveの貸し手の利益を損なうだけで、レバレッジをかけすぎたユーザーを助けるためだけのものだ。これがどうやって分散型金融なのか？」と指摘する者もいた。

　　一方で一部の人々は、この提案がプロトコルの現在のCRVオーバーレバレッジのリスク軽減し、GHOステーブルコインの成長を支援することに役立つと考えている。

　　フォビ共同創設者であるジュン・ドゥ氏も、カーブ・ファイナンス創設者から400万ドルで1000万CRVトークンを購入した。

　　カーブ・ファイナンス創設者であるエゴロフ氏は、様々な貸出プロトコルから1億ドル以上のローンを抱えている。このうち7000万ドルのUSDTローンはAave v2上にあり、CRVを担保としている。Aaveのリスクパラメーターによれば、CRVの価格が約0.32ドルに下落すると清算のリスクがある。

　　現在、CRVは0.59ドルで取引されており、価格が約60％下落すれば清算に至る。この場合、借り手の担保となるCRVが売却され、借りた資産が返済される。これは、CRVがUSDTで売却されることになる。

　　エゴロフ氏は、数百万ドル規模のローンポジションを管理するためにCRVの売却を進めている。カーブ・プロトコルが攻撃を受けて以来、その創設者はOTC取引を通じて数百万ドル相当のCRVトークンを売却している。