仮想通貨取引所であるコインベースは、米証券取引委員会(SEC)に対して訴訟の取り下げを求める訴訟を起こす予定だ。同社の法務責任者であるポール・グレワル氏は、この訴訟に勝利すると確信していると語った。
Jesse Coghlan
2023年08月04日 18:15
コインベース最高法務責任者 SECとの裁判で勝訴に自信 | 訴訟の棄却求める申し立ても
仮想通貨取引所であるコインベースは、米証券取引委員会(SEC)に対して訴訟の取り下げを求める訴訟を起こす予定だ。同社の法務責任者であるポール・グレワル氏は、この訴訟に勝利すると確信していると語った。
コインベースの法務責任者であるグレワル氏は8月3日に開かれた2023年第2四半期決算説明会で、SECからの訴訟での勝訴に自信を示した。「SECとの訴訟については明確に言いたい。我々は勝つと思っている。勝利すると期待している」と彼は語った。
SECは6月6日に、コインベースが未登録の証券を販売し、未登録の証券取引所として運営していたとして訴訟を起こした。グレワル氏は、8月4日に訴訟の棄却を求める申し立てを行うと述べた。「明日[...]私たちは、訴訟全体の棄却を求めて裁判所に申し立てる」と彼は語った。
グレワル氏は、コインベースが証券を自社プラットフォームに上場していないこと、SECが仮想通貨取引所に対して規制権限を持っていないこと、そしてSECが2021年4月にコインベースの登録申請を承認した際に登録の必要性を示唆していなかったことを主張するとした。彼は、その主張が全て提出され、裁判所によって10月末には審理されると予想している。
「我々の目標は、訴訟だけでなく、SECや米国政府全体との対話全てにおいて、規制の明確化を達成することだ」とグレワル氏は語った。
「我々が米国で規制の明確化を求める理由は、現状では法律が何を提供しているのかについて非常に矛盾したメッセージがあるからだ」とグレワル氏は指摘した。彼は、SECのゲーリー・ゲンスラー委員長と商品先物取引委員会(CFTC)のロスティン・ベナム委員長が、ETHの法的地位について矛盾した発言をした例を挙げた。
ベナム委員長は3月の上院公聴会でETHは商品であると述べた一方、ゲンスラー委員長は以前、ビットコイン(BTC)を除く全ての仮想通貨は証券であると述べていた。
現在適用されている多くの法律は「インターネットが存在する前に制定されたものだ」とグレワル氏は付け加えた。「特定の動きや訴訟の結果に関わらず、明確さそのものが目標だ。それが我々が勝利と定義するものだ」と彼は語った。
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