ビットコイン 2024年に10万ドルを超えるか？ マイニング企業にとっても重要な数字に

　　Brian Nibley

　　2023年08月04日 18:45

　　ビットコイン 2024年に10万ドルを超えるか？ マイニング企業にとっても重要な数字に

　　ビットコイン（BTC）が最近3万ドルを下回ったにもかかわらず、来年末までに10万ドルになるとの予測が依然として浮上している。

　　上場しているビットコインのマイナーにとって、BTC価格10万ドル以上という数字は、ただの楽観的な予測以上に彼らのビジネスモデルが利益を上げ続けるための必要条件となるかもしれない。

　　半減期は上場マイナーにとって悪いニュースか？

　　今年、ビットコインマイニング企業の株価は急騰し、そのパフォーマンスは最近数ヶ月でBTCを大きく上回っている。BTCのボラティリティが低下し、一時的に安定した一方で、ビットコインマイニング企業の株価は数ヶ月でほぼ100％上昇した。

　　Seeking Alphaによる最近のレポートでは、人気のあるマイナー企業の1つであるライオット・プラットフォーム（RIOT）を詳しく調査している。

　　RIOTが2024年にマイニング能力を3倍にすると予想されているにもかかわらず、同社とビットコインのマイナー全体が半減期から深刻な逆風を受ける可能性があると指摘している。BTCブロック報酬の50％減少は、マイナーの主要な収益源を半分にしてしまう。

　　RIOTのようなマイナーは、新たな株式を発行して運営資金の資金調達することも可能だ。これは既存の株式を希釈することを意味し、会社の基本的な業績が維持されていても、株価がそれに追いつかない可能性がある。

　　上場マイナー企業が現在の評価で既に買い過ぎとなっている可能性があることを考慮に入れると、上場ビットコインマイニング株にとっては、先行きはあまり明るくない。上場マイニング株のパフォーマンスは2023年にビットコインを上回っているが、取引所に送金されているBTC量の増加は、勢いが衰えつつあることを示しているかもしれない。

　　したがって、現在のハッシュレートレベルでマイナーが利益を上げ続けるためには、ビットコインの価格が大幅に上昇する必要がある。

　　マイナー企業にとってのBTC10万ドルの必要性

　　マイナーが現在の株価を維持するためには、BTC価格がどの程度上昇する必要があるか？上記のレポートは、マイナーが通常通りに活動を続けるためには、BTCがほぼ10万ドルが必要になる可能性があると結論づけている。

　　レポートによれば、ビットコインのマイニング株を「ホドル」することは「非常にリスキー」であり、基本的な業績が現在の株価に追いつかない可能性があると警告している。これは、来年のビットコインの半減期の影響がまだ株価に織り込んでいない可能性を意味している。

　　BTC価格は2024年に12万5000ドルに？

　　一方で、Matrixportの最近のレポートでは、BTCが年末までに4万5000ドル、2024年末までに12万5000ドルに達する可能性について述べている。ビットコインの価格が1年ぶりの高値に達したことの意義を、レポートは強調している。このシグナルは、過去のパターンでは新たな強気市場の始まりを示しているという。

　　「2023年6月22日、ビットコインは1年ぶりの高値を更新した。このシグナルは歴史的に、弱気市場の終わりと新たな仮想通貨強気市場の始まりを示してきた。前回の出来事は2012年8月、2015年12月、2019年5月、2020年8月に発生し、実際の強気相場は2013年、2017年、2021年に到来した」

　　「このシグナルは過去4回発動されており、4回とも12～18か月以内に強気相場が完全に展開した。歴史が何らかの指針になるとすれば、これまでの3つのシグナルに基づくと、ビットコインは2024年末までに、目標価格が125,000 ドル (+310%) となる強力な強気相場を経験する可能性がある」という。

　　この6桁のビットコイン価格予測は、他の多くの予測と一致している。例えば、スタンダードチャータードは、2024年末までにビットコイン価格が12万ドルに達すると予測している。興味深いことに、これは主にBTCマイナーが半減期前にビットコインを売らないという事実に基づいている。