日本語
Download

「暗号資産の送金ミス」を終わらせる?ムーンペイが大型買収 “橋渡し不要”でウォレット入金が激変へ

「暗号資産の送金ミス」を終わらせる?ムーンペイが大型買収 “橋渡し不要”でウォレット入金が激変へ WikiBit 2026-07-18 01:22

暗号資産決済大手ムーンペイは、入金ルーティング技術を手掛けるグライドを買収した。グライドはロビンフッド出身者が2023年に創業し、異なるブロックチェーンや取引所からシームレスに入金できる統合システムを開発。ムーンペイはこれを自社サービスに組み込み、単なる決済企業からデジタル資産インフラ企業への進化を目指す。買収額は非公表だが全額株式交換で、開発チームも合流。ムーンペイは2026年に入り6件目の買収となる。

  暗号資産決済サービス大手のムーンペイ(MoonPay)が、暗号資産インフラ企業グライド(Glide)を買収した。両社は17日までに共同発表を行い、グライドが持つ「入金ルーティング技術」をムーンペイのサービスへ統合すると明らかにした。

  法定通貨から暗号資産への購入サービスで知られるムーンペイは、今回の買収について「単なる決済企業から、デジタル資産インフラ企業へ進化するための一手」と位置付けている。

  元ロビンフッド開発者が立ち上げた企業

  グライドは2023年、ロビンフッド・ウォレット(Robinhood Wallet)の開発チームに所属していたトゥシャール・ソニ(Tushar Soni)氏とチンユー・トン(Qinyu Tong)氏によって設立された。

  同社は、異なるブロックチェーンやウォレット、暗号資産取引所、さらにはクレジットカードなど、さまざまな資金源から簡単にウォレットへ入金できる仕組みを開発してきた。

  現在は30のブロックチェーンと100種類以上のトークンに対応している。

  「送金できない」が最大の壁だった

  ソニ氏によると、Web3サービスを開発する企業を支援する中で、多くの利用者がウォレットへの入金段階でつまずいている現実を目の当たりにしたという。

  資産は保有していても、

  • 違うブロックチェーン上にある
  • 違うトークンになっている
  • 暗号資産取引所に置かれたまま
  • クレジットカード残高として存在する

  といった状況が多く、そのたびに「ブリッジ」や「スワップ」といった複雑な操作を要求され、多くのユーザーが途中で離脱していた。

  ソニ氏は次のように振り返る。

  「当初はWeb3向けウォレットインフラを作る計画でした。しかし、実際に顧客企業と仕事をする中で、本当の課題は『ウォレットへ資金を入れること』だと分かったのです。」

  Qinyu Tong (left) and Tushar Soni. Source: Y Combinator

  このためグライドは事業方針を転換。利用者がどのチェーンやトークンを保有していても、裏側で最適な経路を自動処理し、ユーザーがブリッジやスワップを意識する必要のない「統合入金システム」の開発へ注力した。

  ムーンペイ「見えないインフラ」を目指す

  買収後、この技術は「MoonPay Deposits」に組み込まれる。

  同サービスはすでにTelegram内蔵ウォレット「Wallet in Telegram」やMoonshot、Paysafeなどでも採用されている。

  ムーンペイ共同創業者兼CEOのアイヴァン・ソト=ライト(Ivan Soto-Wright)氏は、今回の買収について次のように説明している。

  「今年の買収はすべて、企業やユーザーがデジタル資産を扱うために必要なインフラを一層ずつ積み上げるものだ。送金、保管、取引、会計──そのすべてをカバーしていく。」

  さらに同氏は、暗号資産送金で最も多い失敗の一つが「誤ったチェーンへ誤ったトークンを送ってしまうこと」だと指摘。

  将来的には、ブロックチェーンの複雑さをユーザーが意識する必要のないサービスが主流になるとの見方を示した。

  買収金額は非公表

  今回の買収額は明らかにされていない。

  一方で、外部報道によると取引は現金ではなく全額株式交換で実施され、グライドの4人の開発チーム全員がムーンペイへ加わるという。

  今回のグライド買収は、2026年に入って6件目の買収案件となる。

  ムーンペイはこれまでにもソドット(Sodot)、ディセント(Decent)、ディーフロー(DFlow)、エンテンドレ(Entendre)、ドーン・ラボ(Dawn Labs)などを相次いで買収し、デジタル資産インフラ企業への転換を加速させている。

  なお、同社にはスライブ・キャピタル(Thrive Capital)、パラダイム(Paradigm)、タイガー・グローバル(Tiger Global Management)、コーチュー(Coatue)などの著名投資会社が出資しているほか、昨年には米商品先物取引委員会(CFTC)の前委員長代行キャロライン・ファム(Caroline Pham)氏が最高法務責任者兼最高管理責任者に就任している。

免責事項:

このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。

トランプ氏、中国に警告=CLARITY法推進もPolymarket予想急落

WikiBit 2026-07-14 07:00

ロビンフッドチェーン、DEX取引量でトップ5入りを果たす:バーンスタイン

WikiBit 2026-07-14 17:44

韓国が「国債までブロックチェーン化」へ CBDCと直結する2027年実証実験、そのヤバすぎる狙い

WikiBit 2026-07-14 20:19

米暗号資産法案に「まさかの司令塔不在」 ホワイトハウス顧問が軍事訓練へ、成立期限ギリギリの大ピンチ

WikiBit 2026-07-14 20:19

2社がUSDCシェア奪取 サークル株価は40ドルを視野

WikiBit 2026-07-14 04:08

「銀行いらなくなる?」ステーブルコイン企業に55億円が殺到 世界の送金インフラ争奪戦がついに始まった

WikiBit 2026-07-16 16:45

「ポケモンカードに3億ドル!?」ビットコイン暴落でも止まらない“オンチェーン・ガチャ”狂騒 暗号資産市場で異変が起きていた

WikiBit 2026-07-16 16:45

「AI転身」で株価22%急騰――ビットコイン採掘大手クリーンスパークが“6.6兆ドル契約”を獲得、その正体とは?

WikiBit 2026-07-16 16:45

3万円の激安マシンが「3200万円」を掘り当てた! ビットコイン個人採掘で起きた“宝くじ級の奇跡”

WikiBit 2026-07-16 16:45

【米暗号資産規制に暗雲】「トランプ優遇法案だ」民主党が猛反発──CLARITY法案、上院可決が危機に

WikiBit 2026-07-16 16:45
  • 暗号通貨トークン価格変換
  • 交換レート
  • 外貨両替計算
/
現在のレート
両替できる金額

0.00