倒産した仮想通貨取引所FTXは、昨年アラメダ・リサーチから多額の投資を受けたベンチャーキャピタル(VC)会社モジュロ・キャピタルから、不正流用されたとされる顧客資金4億6000万ドルの回収を求めている。
Luke Huigsloot
2023年03月23日 14:34
FTX、バンクマン-フリード氏が支援したVC企業から4.6億ドルの回収を求める
倒産した仮想通貨取引所FTXは、昨年アラメダ・リサーチから多額の投資を受けたベンチャーキャピタル(VC)会社モジュロ・キャピタルから、不正流用されたとされる顧客資金4億6000万ドルの回収を求めている。
FTXの姉妹取引会社であるアラメダ・リサーチは、2022年にモジュロに約4億ドルを投資したとされており、サム・バンクマン-フリード氏の指揮下でFTXが行った最大の投資の1つだった。
3月22日の提出書類によれば、アラメダからの投資はバンクマン-フリード氏の指示によるもので、アラメダは2022年5月からモジュロに4億7500万ドルを投資したという。
提出書類によると、6月16日、アラメダはモジュロとリミテッド・パートナーシップ契約を締結し、モジュロのクラスA株式の20%を所有することと引き換えに、アラメダはモジュロに前述の資金を譲渡した。
破産手続きにおいて、破産申請前に企業に対して行われた支払いは、クローバックされ債権者に再分配される可能性がある。クローバック期間は、ほとんどの無担保債権者にとっては90日ですが、ゼネラルパートナーを含む「インサイダー」にとっては1年となっている。
和解契約に従い、モジュロは現金で4億400万ドルを返済することに同意し、FTXで保有する5600万ドル相当の資産への請求権を放棄することになる。
また、この和解により、アラメダ社はモジュロ社の株式に対する請求権を失うことになる。
モジュロは、かつてバンクマン-フリード氏とアラメダのCEOだったキャサリン・エリソン氏が在籍していた金融企業ジェーン・ストリートの元幹部3名によって2022年3月に設立された。
バンクマン-フリード氏は、創業者の1人であるシャオユン・リリー・ジャン氏と恋愛関係にあったという噂もあり、それがこの無名のVCへの投資を推し進める動機になったとする説もある。
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