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AIバブルで物価高が止まらない? FRB利上げ再燃で暗号資産に逆風か

AIバブルで物価高が止まらない? FRB利上げ再燃で暗号資産に逆風か WikiBit 2026-07-10 20:01

AIインフラ需要の爆発が、半導体・電力価格を押し上げている。FRB内では利上げ派と据え置き派の意見が割れ、暗号資産などリスク資産には再び冷たい風が吹き始めている。

  米連邦準備制度理事会(FRB)の当局者らは先月、利上げに踏み切るべきか、それとも金利を据え置くべきかで意見が割れていた。背景にあるのは、人工知能(AI)需要の加速がインフレの火種になっているとの見方だ。水曜日に公表された議事要旨で明らかになった。

  今回の議事要旨は、ケビン・ウォーシュFRB議長のもとで初めて開かれた金融政策会合を対象としたものだ。連邦公開市場委員会(FOMC)の多くのメンバーは、AIインフラへの根強い需要について、「テクノロジー製品と電力価格に上昇圧力をかけ続ける可能性が高い」と指摘している。

  AI絡みのインフレ圧力は、俗に「チップフレーション」と呼ばれる。データセンターで使われる半導体の価格高騰が、その根っこにある。需要の急増に加え、データセンター同士が電力を奪い合う構図も生まれており、電子機器やデバイス、電力など、幅広い消費者向け価格を押し上げている。AI需要がさらに膨らめば、この流れは続く可能性がある。

  インフレ高止まりは、暗号資産のようなリスク資産にとって、たいていろくな話ではない。市場の流動性は細り、消費者の購買力も落ちる。さらに金利が上がれば借り入れコストは増し、現金や安全資産への投資妙味が増すからだ。

  インフレは当面「高止まり」

  会合参加者は、インフレについて「短期的には高止まりする」と見込んだ。一方で、中東情勢が落ち着けば、物価上昇圧力は和らぐ可能性があるともみている。ただし、インフレ見通しをめぐるリスクについては、なお「上振れ方向に傾いている」と判断した。

  AIの成長は、今回の会合でも大きなテーマだった。経済成長を押し上げる一方で、同時にインフレにも火をくべる。まさに“諸刃の剣”である。

  「参加者の大半は、力強いAI関連の設備投資も一因となり、経済活動の伸びが潜在成長率を上回ることで、より根強いインフレ圧力につながり得ると述べた」

  FRBの政策金利見通し、いわゆる「ドットプロット」も、利下げではなく利上げを示唆している。投票権を持つ18人のうち9人が、2026年末までに少なくとも1回の利上げを予想。さらに6人は、0.25ポイントの利上げが2回あると見込んでいる。中央銀行が示した年末時点のPCEインフレ率見通しも、従来の2.7%から3.6%へと大きく引き上げられた。

  タカ派的なドットプロットは、今年の金利が「より高く、より長く」維持される可能性を示している。

  A hawkish dot plot signals that interest rates are likely to stay higher for longer this year. Source: Federal Reserve

  FRBは6月の会合で、政策金利を3.5〜3.75%に据え置いた。一方、CMEの先物市場では、7月29日の次回会合でも金利が据え置かれる確率が現在70%とみられている。

  AIインフラ建設ラッシュがインフレを押し上げる

  LVRGリサーチのディレクター、ニック・ラック氏はコインテレグラフに対し、FRBの直近会合は、巨大なAIインフラ建設ラッシュが「半導体、エネルギー、データセンターへの需要急増を通じてインフレを押し上げている」実態を浮き彫りにしたと語った。もちろん、AIは将来的な生産性向上も約束している。だが、いま目の前にあるのはコスト上昇だ。

  ラック氏はこう続ける。

  「こうした短期的な圧力は金融政策を難しくする一方で、デジタル経済における資源配分を最適化し、ボトルネックを緩和するために、分散型技術による革新的な解決策が必要であることも示している」

  一方、アナリストらは今週、米株式市場が急落した場合、FRBが過熱する米株市場の下支えに動く可能性があり、その場合は暗号資産市場が恩恵を受ける可能性もあると指摘している。

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