ウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所ジェミナイは、イギリスでイーサリアム(ETH)のステーキングサービスを開始し、世界展開を加速している。
ウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所ジェミナイは、イギリスでイーサリアム(ETH)のステーキングサービスを開始し、世界展開を加速している。
6月23日、ジェミナイはイギリスでの「ジェミナイ・ステーキング・プロ」の展開を正式に発表した。このサービスでは、最低32ETH(記事執筆時の価格で約60,000ドル)をロックアップすることで、機関投資家や富裕層がイーサリアムのバリデーターになることができる。
ジェミナイ・トラスト・カンパニーが提供するこの機関投資家向けETHステーキングプログラムは、同社のウェブインターフェースを通じてすぐに利用可能だという。現時点で、ジェミナイ・ステーキング・プロはイギリスで唯一のステーキング製品である。
ジェミナイ・ステーキング・プロサービスは、現在、米国(ニューヨーク州を除く)、シンガポール、香港、オーストラリア、ブラジル、および30か国以上で稼働している。イギリスの金融行為規制機構によって規制されていないと発表で述べている。
また、ジェミナイは「ステーキングに関連する一定のペナルティ」に対して、ステーカーに補償するとも述べている。バリデーターノードの運用に関する課題を挙げたジェミナイは、「小さなミス」がネットワークによるペナルティや、ステークされたトークンの喪失(スラッシング)につながることがあると指摘。「ジェミナイでは、ステーキングプロセスを簡素化している。ジェミナイがバリデーターノードを運用することで、ユーザーはより確信を持って資産をステークでき、技術的なノウハウも不要になる」としている。
このニュースは、イーサリアムのコア開発者がバリデーターになるために必要なETHの最大量を32ETHから最大2,048ETH(執筆時の価格で約390万ドル)に引き上げる計画を進めている中で発表された。最低ステーキング額は32ETHのままとなる。
コインテレグラフが以前報じたように、米国の仮想通貨取引所ジェミナイは現在、米証券取引委員会(SEC)から訴訟を起こされている。SECは、ジェミナイが「ジェミナイ・アーン」というレンディングプラットフォームの一部として、未登録の証券を提供し、証券規制に違反していると主張している。SECから訴訟を起こされた直後、ジェミナイはアジア太平洋地域への進出を発表した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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