ジャマイカで新たに導入される中央銀行デジタル通貨(CBDC)、「Jam-Dex」を利用する最初の10万人のジャマイカ国民には、同通貨の普及促進を期待して16ドル分が無償で提供される。
Tom Mitchelhill 2022年03月13日 / 07:00 ジャマイカ中央銀行、中央銀行デジタル通貨「Jam-Dex」の早期導入者にエアドロップを計画
ニュース
ジャマイカで新たに導入される中央銀行デジタル通貨(CBDC)、「Jam-Dex」を利用する最初の10万人のジャマイカ国民には、同通貨の普及促進を期待して16ドル分が無償で提供される。
ジャマイカのアンドリュー・ホルネス首相は10日、Facebookの投稿でこの施策を初めて発表した。この投稿は様々な反響を呼び、「デジタルな未来を進んで受け入れる」ホルネス氏の姿勢を称賛するFacebookユーザーがいた一方で、ジャマイカ政府の動機に懸念を示し、ホルネス氏が国民に「賄賂を渡して」連邦銀行システムに取り込もうとしていると非難するユーザーもいた。
『ジャマイカ・オブザーバー』紙によると、現在ジャマイカの人口の約17%が銀行口座を持っていないという。ソーシャルメディアのユーザーは政府の動機について憶測を巡らせているが、銀行口座を持たない状態が続くことは貧しいジャマイカ人にとってコストと時間の両面で負担がかかると、『ジャマイカ・オブザーバー』紙は指摘している。今回の新決済奨励策は様々な方策の中でもとくに低・中所得の国民が国の銀行システムに参加するきっかけになるものと期待されている。
今回の発表は、ジャマイカ銀行(BoJ)が8カ月間にわたるJam-Dexのパイロットプログラムを昨年12月31日に正式に終了し、早ければ来月にも全国展開を完了する予定であることを受けたものだ。BoJはさらに、既存の銀行口座を保有しているジャマイカ人は全員、自動的にJam-Dexデジタルウォレットの利用資格を得ることになると説明した。
ジャマイカのナイジェル・クラーク財務大臣は9日、同国下院で演説し、Jam-Dexが成功するためには市民及び企業によって広く導入される必要があると述べた。
BoJが2月17日に公表した報告書によると、新たなデジタル通貨は「Jamaica Digital Exchange(ジャマイカ・デジタル・エクスチェンジ)」、略してJam-Dexと呼ばれ、独自のロゴが付されて以下のキャッチフレーズが伴う予定だ。「No cash, no problem(現金がなくても大丈夫)」。BoJは、Jam-Dexは早ければ来月にも開始されると見込んでいる。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。
South Korea: Upbit Investigated for Over 500,000 KYC Violations
MacBook Users with Intel Chips Urged to Update for Enhanced Security
Solana-Based Trading Terminal DEXX Hacked, Over $21M in User Losses
South Korea to Enforce 20% Crypto Tax in 2025 with Increased Exemption Limit
0.00