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トランプ家の暗号資産企業に黄信号 アメリカン・ビットコイン株が過去最安値、上場廃止回避へ株式併合

トランプ家の暗号資産企業に黄信号 アメリカン・ビットコイン株が過去最安値、上場廃止回避へ株式併合 WikiBit 2026-07-03 18:08

トランプ氏の息子たちが関わるアメリカン・ビットコインが、水曜日に過去最安値へ沈んだ。株価を“かさ上げ”し、ナスダック上場をつなぎ止めるための株式併合を目前に、市場の視線は冷ややかだ。

  トランプ家が後ろ盾となる暗号資産マイニング企業、アメリカン・ビットコイン(ABTC)の株価が水曜日、過去最安値まで沈んだ。同社がナスダック上場を維持するため、15株を1株にまとめる株式併合を実施すると発表したことが嫌気された格好だ。

  アメリカン・ビットコインによれば、株式併合は木曜日の市場終了後に効力を発生し、月曜日の取引開始から併合後の株価ベースで売買される。ティッカーシンボルは引き続き「ABTC」のままとなる。

  同社は、クラスA普通株とクラスB普通株の15株を1株に再分類する。これにより、発行済み普通株式数は10億株超から約7300万株に減る見通しだ。

  アメリカン・ビットコインは、トランプ家が暗号資産業界で広げる一連の事業利益と結びつく、唯一の上場暗号資産企業である。株式併合は一般的に、投資家からはネガティブなシグナルと受け止められやすい。企業が苦境にあり、株価を人為的に押し上げようとしていると見なされるためだ。

  同社は今回の株式併合について、ナスダックの最低入札価格基準を満たすためだと説明している。ナスダックでは、終値が30営業日連続で1ドル(約161円)を下回った場合、上場廃止の対象となる可能性がある。

  株主は6月22日、すでにこの株式併合を承認していた。

  アメリカン・ビットコイン株、過去最安値に

  アメリカン・ビットコイン株は水曜日、8.4%近く下落し、終値は過去最安値となる62セント(約100円)だった。時間外取引ではやや持ち直し、4.5%高の65セント(約105円)となった。

  American Bitcoins stock tumbled to an all-time closing low of 62 cents on Wednesday. Source: Google Finance

  同社株は年初来で63%超下落しており、9月3日に同ブランドがナスダックで取引を開始して以降では、92%超も値を消している。

  同社は昨年初め、ドナルド・トランプ米大統領の息子であるドナルド・トランプ・ジュニア氏とエリック・トランプ氏によって共同創業された。

  アメリカン・ビットコインは、ナスダック上場企業のグリフォン・デジタル・マイニングと合併することで上場を果たした。新会社の約98%は、トランプ兄弟と暗号資産マイニング企業ハット8が共同で保有している。

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  同社株の下落は、暗号資産市場全体の低迷とも重なる。アメリカン・ビットコインは5月、第1四半期に8170万ドル(約131億5000万円)の損失を計上したと報告していた。

  株価を支えるために株式併合へ踏み切った暗号資産企業は、アメリカン・ビットコインだけではない。ビットコイン金融サービス企業ナカモトは5月、ナスダック上場を維持するため、40株を1株にまとめる株式併合を完了している。同社株は4月、一時16セント(約26円)まで下落していた。

  コインゲッコーによれば、ビットコイン(BTC)は木曜日早朝、6万ドル(約966万円)前後で取引されていた。年初来では32%安で、10月につけた12万6000ドル(約2029万円)超の高値からは半値以下に沈んでいる。

  トランプ家の名前を背負い、暗号資産ブームの象徴のように市場へ登場したアメリカン・ビットコイン。だが、株式併合という“延命策”に追い込まれた現実は、暗号資産関連株を取り巻く熱狂が、すでに冷めつつあることを物語っている。

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