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DAppsユーザーの40%はボットとの指摘も 信頼できるプロジェクトを見分ける方法は?

 DAppsユーザーの40%はボットとの指摘も 信頼できるプロジェクトを見分ける方法は? WikiBit 2022-09-02 09:20

アクティブなDappを見分ける上では、アクティブユーザー、コミュニティへの関与、流動性の3つの要素が重要となる。

  Marcel Pechman 2022年09月02日 18:20 DAppsユーザーの40%はボットとの指摘も 信頼できるプロジェクトを見分ける方法は?

  市場分析

  分散型アプリケーション(DApp)業界は、2021年2月にスマートコントラクトでの預入金が400億ドルを突破し、現在は590億ドルに達している。現在に至るまで、この分野には「リアルマネー」が流入し続けている。

  ダブ・メトリックスとメサーリのレポートによると、仮想通貨業界では2022年上半期だけで303億ドルの資金調達が行われた。この金額は2021年全体の302億ドルを既に上回っている。中央集権的な金融セクターのために調達された102億ドルの資金を除くと、DApps、非代替性トークン(NFTs)、Web3インフラの分野に投資された200億ドルという巨額の金額になる。

  もちろん、規制に違反することなく、この発表された数字を過剰に増やす方法はあるかもしれないが、分散型アプリケーションに向けて大量の資金が流入していることは間違いないだろう。

  DAppsの実際のアクティブユーザーの数字についても常に疑問の声があがっているが、これまでのところ、不正行為の確固たる証拠は提示されていない。では、一般ユーザーはどのようなツールを使えば、水増し行為を検知できるのだろうか。それには、アクティブユーザー、コミュニティへの関与、流動性の3つの要素が少なくとも重要になる。

  アクティブユーザーの検討

  ほとんどのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ネットワークは最小限の登録料を課し、多くは無料で利用できる。このため、DAppとやりとりする「偽」のアクティブアドレスが大量に発生し、開発者や投資家がその数を増やすインセンティブが働くことになる。

  DAppsのランキングをユーザー数でフィルタリングすると、特にTron、WAX、Flow、EOS、Thundercoreのネットワークで驚くような数字が得られる。DAppの中には、OpenSea、Uniswap、Axie Infinityといった業界リーダーよりも多くのアクティブユーザーを抱えていると主張するものがある。

  Web3ボット対策サービスJuggerの共同設立者であるレバン・クビルクベリア氏は、60以上のゲームやDAppsを分析し、アクティブユーザーの40%が実は自動化されたボットや複数のアカウントをコントロールする単一組織であると指摘している。

  Polygonネットワーク上のゲーム「AnRKey X」のように、ボット比率が84%に達したケースもある。クビルクベリア氏の調査は、アナリストがトークン保有者の数をアクティブユーザーの代わりとして使うべきではないことを示している。

  コミュニティへのコミットメント

  デイリーアクティブユーザー(DAU)の指標が高くても、プロジェクトのソーシャルネットワークでのコミットメントが一貫性がない場合には注意が必要だ。ただしボットは有意義で一貫した方法で議論に貢献するのに十分なスキルがない。

  この分析は10分もかからないだろう。公式グループにログインして過去40~60件のメッセージをスクロールするだけで済むからだ。コミュニティによる実際の質問や建設的な議論が行われているのか、それとも単にグループ管理者の投稿やボットアカウントによる宣伝投稿が行われているだけなのか?

  プロジェクトの公式ツイッターやインスタグラム、ユーチューブ、Twitchのページに移動して、同じ手順でコミュニティからの投稿やコメントを確認する。この定性的データは、シェア数、「いいね!」数、アクティブなブロックチェーンアドレス数よりもはるかに正確な分析をもたらすはずだ。

  トークン流動性

  マーケットメーカーはトークンの流動性サービスを提供している。一定の料金を払えば、評判の良い取引所で常にビッドとオファーを維持し、オーダーフローに基づくアルゴリズムを使って価格を動かすことができるわけだ。

  経験豊富な投資家は、偽の取引高とオーダーブックのデプスを実際の取引活動と区別するニュアンスに注目する。まず、ビッドとオファーの2%デプスを分析することで、流動性の低いトークンを回避することができるだろう。

  UFO Gaming (UFO) top markets by volume. Source: Coinmarketcap

  UFO Gamingトークンの1日の取引量と比較して、低い入札量を保持していることに注目してください。買い手の需要総額は、報告された取引量の0.6%未満だ。

  マーケットメーカーがいることは、ユーザーにトークンの取引を活発にさせるので通常は良いことだが、必ずしも取引量に結びつくわけではない。コミュニティからの関心が薄れれば、やがてトークンの流動性は急落してしまう。

  Orchid Protocol (OXT) top markets by volume. Source: Coinmarketcap

  上の例では、Orchid Protocolトークンがバイナンス、コインベース、クラーケン、クーコインに上場しているにもかかわらず、1日の出来高が67万5000ドルとなっている。この効果により、オーダーブックの2%デプスは、1日の取引高の9%から47%の範囲となり、これはかなりずれているようにみえる。

  投資家は、ベンチャーキャピタルやマーケットメーカーが操作を隠すことに長けていることに注意する必要があるだろう。例えば、バイナンスで日次取引dかとオーダーブックのデプスの比率が歪んでいるものを、時価総額トップ200のコインで見つけることはほとんど不可能だ。トレーダー、ゲーマー、投資家は、人気のあるDAppsの高いアクティブユーザー指標に惑わされないように注意する必要がある。プラットフォームのソーシャルメディア・アカウントとGitHubを定性的に分析することは、オンチェーンデータと取引データを参照するための有効な方法だろう。

  ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。

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