昨日のBTC相場は上値の重い展開。未明に31,000ドル(約450万円)台に上昇、円建てでは年初来高値を更新、ドル建てでもあと数十ドルに迫ったが、その後は上値の重い展開が続いた。
Cointelegraph Japan
2023年07月05日 10:59
ビットコイン、米休日だと上値が重くなる理由【仮想通貨相場】
著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
ポイント
・ドル建ての年初来高値更新できず
・SECに証券と名指しされたSOL・ADA・MATICの買戻しも一服
・6月半ば以降、海外時間の買いが顕著
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は上値の重い展開。
未明に31,000ドル(約450万円)台に上昇、円建てでは年初来高値を更新、ドル建てでもあと数十ドルに迫ったが、その後は上値の重い展開が続いた。
先週末にWSJのSECがブラックロックなどのBTC現物ETF申請は不十分だと書類を返却したとの報で29,500ドル近辺まで急落したBTCだったが、フィデリティなどのETFの上場先であるCBOEが指摘箇所を修正して再申請したこともあり30,000ドル台半ばに回復していた。
更に、ETF再申請で価格監視協定パートナーと明記されたコインベース株が週明けの市場で大きく上昇、ナスダックもブラックロック分のETFの再申請を行ったと伝わると、31,000ドル台に上昇、円建てで年初来高値を更新したが、ドル建てでは数十ドル届かず、上値を押さえられた。
EDXで取り扱い4銘柄に選出された影響もあり大きく値を上げていたBCH、LTCの上昇が一服。また、先月末に英プラットフォームRevoutが米国ユーザーに対しSECから証券と名指しされたソラナ(SOL)・カルダノ(ADA)・ポリゴン(MATIC)の取り扱いを停止し、今月に入りそうした銘柄の買戻しが見られていたが、そうした動きも一服した。
更にBored Ape Yacht ClubやAZUKIなどNFT価格急落の影響もあって値を上げていたETHもNFTの下落が一服したこともあり2,000ドルを前に上値を押さえられた。
今のところ混雑は発生していないが、一時BTCチェーンの遅延や手数料高騰をもたらしたペペコインの上昇も相場の重石となったか。
そうしたアルトコインの反落もあり、米市場が休場で目立った材料が無い中、BTCは30,000ドル台に値を落としている。
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